中国の小学校「国語」教科書で中国語を勉強!

中国人は中国語をどんな風に勉強しているのか。実際に小学校で使われている「語文(国語)」の教科書を覗いてみました。中国語の勉強にも役立ちます。本ブログは「中国語まったり学習記」(http://sanmu1225.blog.fc2.com/)別巻です。

カテゴリ: 中国小学1年用教科書「語文」上冊


長年勉強していても、なかなか上達しない中国語。ふと中国人ネイティブたちは学校で自分の「国語」をどんな風に学ぶのかと気になって、実際に中国で小学生が使っている「語文(国語)」の教科書を勉強してみることにしました。

とりあえずは「ピカピカ」の小学校1年生から。現在の中国のの小学校は現在6年制と5年制が地域によって混在しているみたいだけど、今回は5年制の1年生の教科書を入手。1年で上下2冊を学習します。中国らしい悪い紙質に雑な印刷です。


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この教科書を使う中国人小学生は6歳で、多くは読み書きは出来ません。もちろん日常会話は中国語だけど、殆どが地元の方言によるもの。学校に上がって多くの小学生にとっては、テレビで聞こえてくる「普通話(標準語)」という別の言葉を初めて学ぶことになります。この点ではオレたち中国語を勉強する外国人と多少共通します。


さて上巻から勉強開始。早速、表紙をめくって「目次」です(画像をクリックすると拡大します)。

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「目次」に続き、この教科書のマスコットキャラクター(?)の龙龙、文文から 同学们へのあいさつ文があります。いきなり小学生のクセにピンインも振られていない一丁前の文章が載っていて驚愕したけど、この教科書を見ている小学生はこの段階では「看不懂」。先生が読み聞かせるものだということです。


この教科書、ピカピカの小学1年生のものと侮るなかれ。軽く全体を見たけど使われている中国語は想像以上にハイレベルです。また外国人向けという配慮がないので、子供向けとはいえ容赦ない中国語と言う感じ(笑)。初めて知ることもあって勉強になることが多いです。

興味があれば、目次の順に一読してみてください。







この小学1年生用の国語教科書「語文(上冊)」の巻末には、この上巻で習得すべき「新出漢字表」が掲載されています。「表一」は見て理解できる漢字340字、「表二」は書くことができる漢字152字(「表二」の漢字は「表一」にも含まれています)。理解できる漢字のと書ける漢字が分けてあるのは良心?的。ちなみに、日本の小学1年で習う漢字は1年で80字とのこと。漢字の国だけあって1年生とはいえやっぱり多いです。その上、複雑なピンインもあるし大変。中国人が中国語を勉強するのもラクではなさそう(笑)。
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漢字の一画一画に詳細な名前があるとは初めて知った。

今回の「语文七色光」も内容盛りだくさん。その中で「谜语míyǔ(なぞなぞ)」が気になります。中国では超有名なものみたい。分かるかな。ちなみに、なぞなぞの「答え」という中国語は「谜底」。専用の単語を使うとは初めて知りました。
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なぞなぞの答えは続きを読む

小学1年生の国語教科書上巻最後の漢字学習。この辺りで約半年が経過したぐらいなのかな。ここで初めて漢字を似ているものと併せて体系的に学ぶという視点が出てきました。今回は「青」だけど、挙げられた漢字は一挙に7字。1年生レベルでは多すぎだと感じるけど、そうでもないのかな。
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ここも中国の環境問題を反映した問題が示されています。それだけ深刻だということでしょうかね。確かに子供のころからの教育が大事。
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